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1. 第1学年教育の全体的な目的
第1学年のカリキュラムは、複雑なステップや派手な動きを急いで習得するのではなく、すべてのバレエ技術の「土台」を構築する最も重要な期間と定義されています。

 

 

 

 

 

骨格や筋肉が成長過程にあるため、悪い癖や将来の怪我を防ぐための厳密な規律と時間をかけた丁寧な訓練が求められます。

 

「1年生の初期訓練では、派手な大技(跳躍など)を抑え、すべての動きの絶対的な基盤となる『アプローン(垂直の安定性・軸)』と『アン・デ・オール(外旋)』を身体に徹底的に定着させることに全力を注ぐ」します。 

 

 

 

そして、脚だけでなく上半身を含めた「身体全体を一つの調和した楽器として機能させる(全身の連動)」ことが、すべての訓練の最終目標として共通して描かれています。

 

 

 

2. 共通する最重要概念と身体アプローチ(基礎の土台作り)
各資料で共通して強調されている身体作りの基本原則は以下の通りです。
●極めてゆっくりとしたテンポ(アダージョ・テンポ):筋肉の持久力を高め、正しい筋肉の形状と使い方を身体に記憶させるために、すべてのアクションを非常にゆっくりとしたテンポで行います。

 

 

●「両手バー(Face to the bar)」からの出発:肩と骨盤のラインを床やバーに対して常に平行・水平に保ち、外旋(ターンアウト=アン・デ・オール)と垂直の軸(アプローン)の基礎を徹底するため、初期段階は両手でバーに向き合う姿勢で行い、絶対的な安定性を得てから片手バーへと移行します。

 

 

●「面」としての背中:背筋を単に伸ばすのではなく、肩甲骨を下ろし、背中全体を一つの広い「面」として保つことが求められます。これにより深い呼吸が可能になり、体幹を安定させる不可欠な土台となります。

 

 

●無理な5番ポジションの禁止と「完璧な1番」の重視:初期から無理に5番ポジションを組むと「膝の捻れ」を生む原因となるため、まずは1番ポジションでの完璧なターンアウトと引き上げ(アップ)ができるかどうかが最優先されます。

 

 

●「動きを繋げない」ことの徹底(静と動の分離):一つの動きが終わるごとに必ず正しいポジションに戻り、ポーズを確認します。この「静」と「動」の反復プロセスが、子供たちの脳に正しいアライメント(身体の整列)を「焼き付ける」役割を果たします。

 

 

 

●腕の動き(ポル・ド・ブラ)の初期排除:脚部と体幹のコントロールに全神経を集中させるため、驚くべきことに初期のバー・レッスンでは腕の動きを意図的にほとんど行いません。

3 アプローン(垂直の安定性)と骨格のアライメントの確立

 

 

すべてのステップを習得するための絶対的な出発点となるのが、アプローン(垂直の安定性)の体得です。

 

 

 

初心者はフロアの中央でまっすぐ立つ感覚を掴むのが困難なため、壁や鏡をガイドとして利用し、身体の「正しいプレイスメント(配置)」を筋肉に記憶させます。

 

 

 

●壁と鏡を使った「垂直な積み木」の構築身体の体重を正確に二等分し、構造の中心を貫いて落ちる「架空の垂直線(重力の線)」を見つけ出すことが目標です。

 

 

頭、胸郭(あばら)、そして骨盤という身体の大きな塊を、脚と足という土台の上に、ジグザグにならないよう**「積み木」のように垂直に一直線に積み重ねます*。第6ポジションで鏡の横に立ち、身体の中心が骨盤の上に真っ直ぐ置かれているかを視覚的にも確認します。

 

 

 

●骨盤のニュートラルな配置(Tail down, Spine up)骨盤の前傾(お尻を突き出す反り腰)や後傾(下に巻き込むタックイン)を防ぎ、真っ直ぐなニュートラル状態に保ちます。座骨がまっすぐ床を向くようにし、**「尾骨を下へ向け、背骨を上へ引き上げる(Tail down, spine up)」**という意識を持ちます。

 

 

 

●深層筋(体幹)による腹圧とサポート恥骨からおへそに向かって**「ファスナー(ジッパー)を引き上げる」**ところを想像し、下腹部を活性化させます。これにより、腹部の深層筋である「腹横筋」がコルセットのように働いて背骨を支え、適切な腹圧を生み出します。ウエストから上に引き上げるようにして椎骨と椎骨の間にスペースを作り、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)を引き上げながら膝のお皿を腰に向かって引き上げるイメージを持つことで、脚の後ろ側に長さを作ります。

 

 

 

●肩甲骨と上背部の正しいコントロール背中に無駄な緊張を生まないために、**「胸を張るために肩甲骨を背骨側に寄せないこと」**が最大のコツです。胸を開き鎖骨を長く保ち、上背部に「幅」を持たせます。そして、広背筋(背中の大きな筋肉)を使って、肩甲骨をそのまま下へと滑らせる(グライドさせる)ように引き下げ、肋骨に平らに添わせます。あばらは前方に開かないようリラックスさせることで、肩が前方に丸まる(巻き肩)のを防ぎ、腕を自由に動かす土台が完成します。  

 

 

 

 

●4:アン・デ・オール(外旋)と足裏の強固な基盤
アプローンと双璧をなす絶対的な土台が、アン・デ・オール(ターンアウト)です。

 

●足先ではなく「股関節」からの回転アン・デ・オールは、脚の付け根である大腿骨を股関節(寛骨臼)の中で外側へ回転させる動作です。

 

 

 

足先だけを無理に180度開こうとして膝や足首をねじる**「フォースト・ターンアウト」は、靭帯に負担をかけて深刻な怪我の原因となるだけでなく、土踏まずが潰れ、アプローン(重心の安定)を損なうため厳しく戒められています**。ターンアウトは必ず脚の付け根からの自然な回転幅に足先の開きを合わせる必要があり、骨盤をニュートラルに保つことで初めて、脚を外旋させるためのインナーマッスル(深層外旋六筋など)が適切に機能します。

 

 

 

 

●「足裏の三脚」で立ち、土踏まずを潰さない1番ポジションなどを保持する際、足の内側に倒れ込む「ローリング」を防ぐため、「足裏の3点(親指の付け根、小指の付け根、踵)」からなる「カメラの三脚」に均等に体重を乗せて立つことが極めて重要です。これが崩れると以降のすべてのステップで重心が揺らいでしまうため、初期段階での徹底が求められます。

 

 

 

 

●膝とつま先のラインの一致プリエなどで膝を曲げている時も伸ばしている時も、膝の向きは常に脚と足先の自然なラインに合わせ、関節が一直線上にある状態で曲げ伸ばしを行います。