バレエが上手くいかない多くの要因は、このお尻が前に行かない、前に押せないということだと思います。
皆さんが見ていて 「かなり上手いなあ」 と思う人はお尻が入っていると思いますよ。
逆に、「頑張っているのは分かるけど、普通っぽいなあ」 と思うときはお尻がいまいちだと思います。後ろにも横にも大きく見えて、そもそも重そう。
それがお尻が入らない、前に押せないという時です。
お尻が前に押せないということは、大きな要因が3つほどあります。
●鼠径部前面の下部が硬い。 要するに大腿の前が硬い。 座ることが多い人に多いです。
●坐骨が硬い、寄せられない、前に押し込めない。 お尻の筋肉を使っていない。 内転筋を使っていない。重心が捉えられない、軸がない、 床を押していない、
●肩と頭が前に傾いている。 胸を押し出していない。 肩甲骨を寄せられない。 上半身に無頓着
この三つだと思います。
他にも ●足裏に意識が弱い、 ●足裏と、軸と、頭がつながっていない など、いろいろあります。
それは、大問題です。 どんなに手足を意識しても、体の真ん中がゆるゆるだと思います。 お腹、お尻がポニョポニョだと思います。
対策としては
第一に
●鼠径部前面下部を限界まで伸ばして、前に押し出します。
第二に
●坐骨、尾骨を前に押し込むように動かします。 大腿骨も前に押し出します。
第三に
●膝下やO脚も大きな要因になっています。
第四に
●猫背を矯正します。
それくらいすると、 軽い力でお尻を押せるようになり、 後ろすっきりで、見た目も美しく、動きやすくなります。
お尻が入るのは、それと、バレエが上手になる最初の一歩であり、綺麗になる大事な一歩だと思います。
骨格の矯正だけでは問題解決しません。大きなリーチ・ブレイクスルーするきっかけ・可能性の始まりそういったことができるんです。 骨格が矯正できれば、正しく可動域がつきますので、正しい動きがとても簡単にできます。その勢いに乗って、しっかりレッスンをして、「自分で美しいバレリーナになる」そのガッツが一番大事です。 バレリーナはアスリートだと思います。 バレエ教室でのレッスンと、自宅での練習・研究と熱意が最も大事です。 バレエの先生に指導をもらい、受けたアドバイスは、しっかり克服して、上昇しましょう。 次の課題はまた一緒に考えます。 骨格に関してはきっと何でもできると思います。 皆さんの上達、未来が明るくなることに協力できれば幸いです。